PANDRABOX、肉を切らせて骨をさばく floodgate

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超強豪三間飛車党・PANDRABOX

(参照サイト:floodgate

コンピュータ将棋対局場・floodgateにいる三間飛車党、PANDRABOX。

2018年8月現在、floodgateでレーティング4100点台の超強豪です。

三間飛車に振るように定跡が組み込まれているようで、初手▲7八飛を多用しています。

このコンピュータ将棋ソフトの一局を紹介します。

ノーマル三間VS腰掛け銀急戦

相手のNNUEkai5-ryzenも、レーティング4000点を超える超強豪です。

初手▲7八飛の猫だまし戦法から始まり、結果的にノーマル三間飛車VS腰掛け銀急戦に(第1図)。

【第1図は28手目△7三桂まで】

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後手玉は、コンピュータ将棋ソフトが好む金無双風の船囲いです。

駒は取られる直前が最も働く

少し進んで第2図。

【第2図は54手目△3三銀まで】

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後手がじっと△3三銀と上がり、いわゆる「ボナンザ囲い」を完成させたところです。

第2図以下の指し手
▲5五歩! △同 銀
▲9三歩成 △同 香
▲同桂成  △同 飛
▲8二角成 △9七飛成
▲5四歩! (第3図)

【第3図は63手目▲5四歩まで】

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▲5五歩と突いて△同銀と呼び込むことで、わざわざ自分の角を逃げ場がない状況に追い込みました。

「駒は取られる直前が最も働く」という格言がありますが、自らその状況に持ち込んでいます。

そして▲9三歩成からの猛さばきで、手順に角を逃げながら成りこむことに成功。

飛車を成られますが、ここで▲5五歩の効果が出ます。

銀の裏を突いた▲5四歩がとても味の良い一手で、5三から攻められるようになっています。

強引過ぎるさばき

ただし、いいことばかりではありません。銀を進めたため、後手からの攻めも厳しくなっています(第4図)。

【第4図は66手目△6六歩まで】

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先手の銀が助かりません。

攻め合いか、それとも受けの妙手があるのか?

第4図以下の指し手
▲6四歩!!△6七歩成
▲同 飛  △同 竜
▲同 金  △6九飛
▲6一飛! (第5図)

【第5図は73手目▲6一飛まで】

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直接的な攻めでも受けでもなく、じっと▲6四歩!

そして△6七歩成▲同飛と、銀をただで取られてまでして飛車の押し売り。

さらに飛車交換後、金取りを無視して▲6一飛!

確かにここまで進んでみると、一段飛車が激痛で、▲6三歩成や▲5三歩(取れば▲同馬や▲4五桂)などをすべて受け切る術はなく、あっという間に後手玉が風前の灯火になってしまったことがわかります。

先手にとって何より必要だったのは、飛車のさばきでした。

それにしてもなんという強引なさばきでしょうか。

 

第5図以下、人間同士ならばまだまだ波乱が起こりうる局面ですが、ここから明らかに評価値に差がつきはじめ、129手で先手・PANDRABOXの勝ちとなりました。

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