猫だまし戦法講座 あとがき 後手番猫だまし戦法は成立するのか?

※この記事は、2004年に書いた記事に加筆修正を加えたものです。2018年現在では当たり前の後手番猫だまし戦法(2手目△3二飛戦法)ですが、2004年当時は「ありえない戦法」と考えられていました。今の認識で読むと、当時書いた文章はおかしな内容になってい…

石田流VS△1四歩型、切り札はまさかの雁木?

2018年8月21日に発売することが決まった、「振り飛車最前線 石田流VS△1四歩型」。△1四歩に▲1六歩とお付き合いした場合の相振り飛車の展開、△1四歩に構わず直ちに飛車を振った場合の対抗形の展開・・・。その中身は気になるところです。そこで、AmazonのK…

猫だまし戦法講座 第4章・第5節 対2手目△3四歩・VS向かい飛車型 その3

「読みの技法」は、優越の判断が難しい25のテーマ局面を用いて、羽生善治・佐藤康光・森内俊之という大先生方が、そこからの読み筋・構想を披露するという形式で編集された棋書です。第1図は、本棋書のテーマ2図。前回の第5図とは先後も形も若干違いま…

木村一基九段、袖飛車で中村修九段の石田流に勝利 叡王戦

棒金に並ぶ対石田流の急戦策 第4期叡王戦の段位別予選、▲中村修九段 対 △木村一基九段戦。 本局の棋譜と動画解説は、叡王戦のWebサイトで観ることができます(2018年8月時点)。 www.eiou.jp 中村修九段は過去に王将のタイトルを2度獲得した古豪で、その…

猫だまし戦法講座 第4章・第5節 対2手目△3四歩・VS向かい飛車型 その2

前回の第4図から、後手が△2五歩と突いてむかえた第1図。5筋の位を取ります。一見伸びすぎで、△5四歩から位を奪回されそうですが、8八にいる角の支えがあるので大丈夫です。ここでひとつのポイントが、先手の飛車の位置。もし▲7六飛という浮き飛車の形…

猫だまし戦法講座 第4章・第5節 対2手目△3四歩・VS向かい飛車型 その1

※この記事は、2004年に書いた記事に、大幅に加筆修正を加えたものです。 前回 www.thirdfilerook.jp 人気の相振り向かい飛車 相振り飛車戦において、最近(2004年記)は向かい飛車が特に優秀な戦法として取り上げられることが多いようです。 それに呼応する…

「緩急自在の新戦法!三間飛車藤井システム」発売予定

三間飛車藤井システムの戦術書が、ついに発売されることがわかりました。発売日は2018年9月12日。著者はもちろん佐藤和俊六段です。佐藤和俊六段は、2016年度の第66回NHK杯テレビ将棋トーナメントで、後手番でこの三間飛車藤井システムを駆使し、羽生善治三…

久保利明王将、石田流で増田康宏六段の玉頭位取りに勝利し準決勝進出 竜王戦

王将 VS 勢いに乗る東の天才 第31期竜王戦決勝トーナメント準々決勝、▲久保利明王将 対 △増田康宏六段戦。 本局の棋譜と詳しい解説は、竜王戦中継サイトで観ることができます(2018年7月時点)。 live.shogi.or.jp 増田六段は、決勝トーナメントの自身初戦…

VS香落ち 相振り三間飛車穴熊

NHK教育テレビで2004年1月に放送された新春お好み将棋対局、三浦弘行NHK杯選手権者 対 山田敦幹アマ名人の香落ち戦より。上手を後手側として、初手から△3四歩▲7六歩△4四歩▲7五歩とスタートし、上手・三浦NHK杯の向かい飛車穴熊 対 下手・山田アマ…

VS三歩突き捨て型急戦 ハマり形からの大逆転

▲o.kantaro七段VS△某六段戦より。先手三間飛車VS後手三歩突き捨て型急戦(第1図)。「三歩突き捨て型」と聞いてもピンとくる方はほとんどいないと思いますが、1988年発売の名著「三間飛車ガイド」(武者野勝巳七段監修)や「先手三間飛車破り」(青野照市九…

石田流の基礎知識 棒金戦法とは

棒金戦法とは、主に石田流三間飛車対策で用いられる、金銀による押さえ込み作戦です(第1図)。数ある振り飛車戦法の中で石田流は、浮き飛車にして金銀よりも前線に飛車を配置する、特殊な作戦です。ならばその飛車を狙って金銀を盛り上げて押さえ込んでし…

藤井猛竜王の3・4・3戦法破り 竜王戦

1999年、第12期竜王戦七番勝負第3局、▲鈴木大介六段 対 △藤井猛竜王戦より(段位は当時)。3・4・3戦法の序盤戦です(第1図)。普通は振り飛車側が後手ですが、本局では鈴木六段が先手番で採用しており、▲1六歩が入っています。

【7月18日更新:セール終了】Kindle将棋関連本 夏のセール中

Kindle将棋関連本セールが実施されています。7月17日23時59分まで開催中です。単行本形式の価格に対し、60%OFFの棋書が多数あり、中にはそれ以上のものもあります。本記事では、割引となっている三間飛車関連Kindle本を、以下の順で紹介していきます。

猫だまし戦法講座 第4章・第4節 対2手目△3四歩・VS陽動居飛車型 その3

第67期王将戦七番勝負第5局・▲久保利明王将 対 △豊島将之八段戦で、後手の早めの△3五歩をとがめにいった相振り飛車戦が現れました。この将棋は初手▲7八飛ではなく、3手目▲6八飛からの角道オープン四間飛車の出だしではありますが、△3五歩をとがめにい…

石田流党必見「振り飛車最前線 石田流VS△1四歩型」発売予定

来月(2018年8月)、「振り飛車最前線 石田流VS△1四歩型」が発売されることがわかりました。著者は村田顕弘六段。過去に「アマの知らない マル秘定跡」や「先手中飛車 最強の証明 ―主要5戦型徹底分析―」、「現代横歩取りのすべて」などの著書があり、数多…

【お知らせ】当ブログをHTTPS化しました & はてなスターを非表示にしました

2点お知らせです。当ブログ「三間飛車のひとくちメモ 新館」をHTTPS暗号化しました。見た目は変わりませんが、内部的にはセキュアな(保護された)通信が行われるようになり、より安全なブログに生まれ変わりました。

三間飛車戦法とは

「三間飛車戦法」とは、飛車を居飛車の位置から左辺に振って戦う振り飛車戦法のうちのひとつです。先手なら7筋、後手なら3筋に飛車を振ります。数字が小さいほうがわかりやすいからでしょうか、「七間飛車」とは呼ばれず、後手番のときの筋をとって「三間…

将棋世界2018年8月号の特集は「角交換相振り飛車」

将棋世界2018年7月号の巻末に載っている次号予告によると、8月号の戦術特集は「角交換相振り飛車」。タイトルの下に載っているキャッチコピーには、「相振りも角交換の時代。振り飛車党はいち早くチェック」と書かれています。

佐藤康光九段、2手目△3二飛からの相穴熊で糸谷哲郎八段に快勝 竜王戦

第31期竜王戦1組出場者決定戦、▲糸谷哲郎八段 対 △佐藤康光九段戦。本局に勝った方が竜王戦1組5位として決勝トーナメントに進出できる、非常に重要な一局です。この一局で後手・佐藤九段が採用したのは、大胆にも2手目△3二飛戦法(後手番猫だまし戦法)…

猫だまし戦法講座 第4章・第4節 対2手目△3四歩・VS陽動居飛車型 その2

前回の第2図から△6二銀としてむかえた本節第1図。この△6二銀のところ、△4二玉や角交換が入っても、先手の狙いは同様です。△3五歩をとがめにいきます。それは、具体的には3五の歩のタダ取りを狙うことです。

【2018年6月版】奇襲戦法&特殊な三間飛車&三間飛車破りの棋書、定跡書まとめ

鬼殺しをはじめとする奇襲三間飛車、2手目△3二飛戦法などの特殊な三間飛車、そして三間飛車破り(石田流破り、奇襲戦法破りも含みます)の棋書、定跡書をまとめました。2000年以降発売の棋書を対象として、奇襲三間飛車/特殊な三間飛車/三間飛車破りごと…

都成竜馬五段、後手番石田流で渡辺明棋王に勝利 東西人間将棋

2018年5月27日に行われた、「天下分け目の関ヶ原」東西人間将棋、▲渡辺明棋王 対 △都成竜馬五段戦。人間将棋は、盤を模した壮大なフィールドの上で人が駒になり、指し手のたびに対象の駒(人)が移動しながら対局を進める、スケールの大きな将棋です。

杉本和陽四段、石田流で斎藤慎太郎七段に惜敗 NHK杯

第68回NHK杯1回戦、▲杉本和陽四段 対 △斎藤慎太郎七段戦。先手番となった杉本四段は、予想通りノーマル三間飛車を採用。そして後手・斎藤七段の居飛車穴熊に対し、▲5六銀の揺さぶりをかけました(第1図)。

猫だまし戦法講座 第4章・第4節 対2手目△3四歩・VS陽動居飛車型 その1

第4節では、陽動居飛車型を説明します。先手の5手目▲2八銀を見て、後手△8四歩(第1図)。後手としては相当△8四歩は指しにくいはずです。なぜなら一手前の△3五歩で「相振りにしよう」と決意しているわけですから。

プロ棋界で三間飛車が流行中

2ヶ月前に、三間飛車流行の兆候を取り上げた記事を書きました。疑心暗鬼でしたが、実際に流行しているようです。三間飛車流行を表しているコンテンツを3つ紹介します。

菅井竜也王位、4手目△3二飛戦法で行方尚史八段に快勝 王座戦

第66期王座戦挑戦者決定トーナメント、▲行方尚史八段 対 △菅井竜也王位戦。菅井王位にとって2018年度第1局目となる本局で、菅井王位はまさかの4手目△3二飛戦法を採用しました(第1図)。第1図を見てわかる通り、4手目△3二飛には▲2二角成△同飛▲6五角…

マイナビ女子オープン 西山朋佳奨励会三段、ノーマル三間飛車で快勝

1勝1敗でむかえた第3局。先手・西山朋佳奨励会三段は、意表の猫だまし戦法(初手▲7八飛戦法)を採用しました。西山奨励会三段が女流棋戦で初手▲7八飛を指すのは本局がはじめてです。初手▲7八飛自体は最近プロ棋界の振り飛車党の間で流行している初手で…

WCSC28 振り飛車党・HoneyWaffle、三間飛車を多用し8位に【決勝編】

本記事では、決勝リーグにおけるHoneyWaffleの対局を振り返ります。二次予選では、対戦相手の角頭歩戦法や居飛車誘導作戦などの変化球がありましたが、決勝リーグでは結果的にすべて真っ向勝負といえる序盤戦でした。

WCSC28 振り飛車党・HoneyWaffle、三間飛車を多用し8位に【二次予選編】

第28回世界コンピュータ将棋選手権にて、初出場のHefeweizenが並み居る強豪を押し退け優勝しました。Hefeweizenをはじめ、ほとんど全てのコンピュータ将棋ソフトが居飛車党でした。一方で、振り飛車にこだわり続けたソフトがあります。それがHoneyWaffleです…

【2018年8月更新】石田流三間飛車の棋書、定跡書まとめ

初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩とする石田流に関連する棋書、定跡書をまとめました。石田流の棋書は、先手中飛車(初手▲5六歩)やゴキゲン中飛車、角交換振り飛車とあわせて解説されている棋書も多いですが、これらについては石田流の割合が約半分以上を占…