石田流の基礎知識 楠本式石田流とは

シェアする

f:id:Fireworks:20170813060041p:plain

楠本誠二氏発案の石田流

楠本式石田流とは、アマ強豪の楠本誠二氏が発案した石田流です。

組み上がるまでに手数がかかるので、対居飛車穴熊専用の布陣といえるでしょう。

ポイントは以下の2点。

  • B面攻撃
  • 端玉

B面攻撃

ここでいう「B面攻撃」とは、角の攻撃対象のことを指しています。

普通石田流の角の位置は、石田流本組みのように▲9七角型か、▲7七角型。

相手の玉の方をにらむ角筋がメインとなります。

しかし楠本式石田流では、飛車の方をにらみます。

例えば一例として第1図。

【第1図は△2二銀まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v王|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v銀v香|二
| ・ ・v歩v歩v銀 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・v歩 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 飛 ・ 銀 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ 金 ・ 銀 王 ・|八
| 香 ・ ・ ・ 角 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 △2二銀まで

▲5九角型の時点でなにやら狙いがありそうですが、その通り。

第1図から▲3六歩〜▲3七角(第2図)と進めます。

【第2図は▲3七角まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v王|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v銀v香|二
| ・ ・v歩v歩v銀 ・v角v歩v歩|三
|v歩v飛 ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・v歩 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 飛 ・ 銀 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 桂 ・ 歩 歩 角 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ 金 ・ 銀 王 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 ▲3七角まで

これで相手の飛車や9一の香を狙います。

端玉

もうひとつのポイントは、端玉。

第2図から少し進んだ第3図の通り、▲1八玉型にします。 

【第3図は▲1八玉まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・v桂 ・ ・v金v金 ・v桂v王|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v銀v香|二
|v香 ・v歩v歩v銀 ・v角v歩v歩|三
|v歩v飛 ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・v歩 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 飛 ・ 銀 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 桂 ・ 歩 歩 角 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 金 銀 ・ 王|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 ▲1八玉まで

狙いは、あらかじめ戦場から逃げておく、ということと、将来的に馬を作ってその馬を2八に引き返すスペースを作っておく、という遠大な構想です。

なお、端歩(▲1六歩)を突くとむしろ端玉を狙われて逆効果になってしまうので、端歩は突きません。

受け重視の方にオススメ

B面攻撃を狙ってじっくり戦う戦術のため、受け重視の方にオススメです。

うまくいけば「穴熊の姿焼き」で勝利することができるでしょう。

なお、単純に▲3七角・▲1八玉型を目指せばよい、というわけではなく、第1図にいたるまでに石田流側は工夫をしています。

例えば、早めに▲5六銀と上がる、などです。

詳しくは「真・石田伝説」などを参照ください。

関連棋書

関連記事

www.thirdfilerook.jp