石田流の基礎知識 3・4・3戦法とは

シェアする

f:id:Fireworks:20170917063833p:plain

「島ノート」が発祥

「3・4・3戦法」とは、「島ノート 振り飛車編」(島 朗九段 著)のP120から数ページに渡り紹介されている、石田流戦法の一種です。

後手番でどうしても石田流に組みたい「石田流LOVE」な方ならば、ぜひとも知っておきたい構想だと思います。

最初の「3」

まず初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△3五歩(第1図)と、さっそく石田流三間飛車の構想を見せます。

【第1図は4手目△3五歩まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=4 △3五歩まで

この△「3」五歩が、最初の「3」です。

これに対し、5手目▲4八銀ならば、3・4・3戦法を用いることなく直接△3二飛と振って、石田流に組むことができます。

角交換からの▲6五角には、△3四角の反撃があるからです。

「4」

しかし5手目▲6八玉(第2図)に対しては、△3二飛とするのは危険とされています。

【第2図は5手目▲6八玉まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 ・ 王 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=5 ▲6八玉まで

△3二飛以下今度こそ▲2二角成△同銀▲6五角とされるからです。

▲6八玉が良く利いており、上記の△3四角の反撃が無効です。

そこで現れたのが、第2図以下△3二飛でなく、途中下車の△4二飛(第3図)。

【第3図は6手目△4二飛まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 ・ 王 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=6 △4二飛まで

この4筋への飛車の転換が、「4」に当たります。

これならば、角交換からの▲6五角はありません(4三の地点に飛車の利きがあるので)。

一手損ですが、以下のような利点があります。

  • 無用な乱戦を避けながら石田流に組める
  • 角道止め(△4四歩)を保留できる

また、居飛車側が対石田流を意識し時期尚早に▲4六歩を突こうものならば、四間飛車のまま△4四歩〜△4五歩といったさばきを狙うこともできます。

最後の「3」

そして形を保留したまま、美濃囲いが完成した時点(△7二玉とし、8三の地点をケアしたタイミングでも構いません)で、 満を持しての△3二飛(第4図。先手陣は一例)。

これが、最後の「3」です。

【第4図は16手目△3二飛まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金v銀v桂v香|一
| ・v王v銀 ・ ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 王 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=16 △3二飛まで

以上で、「3・4・3戦法」の構想、および名前の由来についての説明を終わります。

より詳しく知りたい方は島ノートをご覧ください。