VS居飛穴&持久戦の基礎知識 コーヤン流とは その2

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※この記事は、2005年に書いた記事に加筆修正を加えたものです。

VS△6二銀・△4二角型

「コーヤン流」その1の続きです。 

www.thirdfilerook.jp

 

2004年度から本格的に指され始めた、三間飛車に対する居飛車穴熊の新構想。

それが④△6二銀・△4二角型です。

従来の△6二銀・△4二角型

従来からこの構想はありましたが、それは第1図のように2枚の金まで穴熊をしっかり完成させてから△4二角と引くものでした。

【第1図は36手目△4二角まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・v金v桂v王|一
| ・v飛 ・v銀 ・v角v金v銀v香|二
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩 ・|六
| 歩 歩 角 ・ 銀 金 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 飛 ・ ・ ・ 銀 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 王 ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし

手数=36 △4二角まで

この戦いについては、 「コーヤン流三間飛車 実戦編」で紹介されています。

新構想の△6二銀・△4二角型

これに対し新構想では、第2図のように銀は6二で、金は動かさない(1・2手なら動かしても構いません)まま、早々と角を引きます。

【第2図は26手目△4二角まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v王|一
| ・v飛 ・v銀 ・v角 ・v銀v香|二
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|六
| 歩 歩 角 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|七
| ・ ・ 飛 銀 金 ・ 銀 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 王 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=26 △4二角まで

第2図以下、一例としては下記の通り。

第2図以下の指し手
▲5七銀  △7四歩
▲6五歩  △7三桂
▲6八飛  △5三銀 (第3図)

【第3図は32手目△5三銀まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・v金 ・v桂v王|一
| ・v飛 ・ ・ ・v角 ・v銀v香|二
|v歩 ・v桂v歩v銀v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六
| 歩 歩 角 ・ 銀 ・ ・ 歩 ・|七
| ・ ・ ・ 飛 金 ・ 銀 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 王 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=32 △5三銀まで

▲6五歩に合わせ△7三桂。

以下△6五桂跳ねを受けるため▲6八飛としますが、居飛穴側の早い角引きと桂跳ねのせいで、 三間飛車側は形を決めさせられた格好です。

最後の△5三銀は、△4四銀からの四枚穴熊を見せた手。 または、△6四歩からの6筋の攻めも見せています。

コーヤン流の課題局面

第3図から、三間飛車側としては△4四銀を防ぎ▲4五歩と突くか、▲2八玉と囲うか、▲1五歩と端を急ぐか。悩ましいところです。

居飛穴側は、金を移動(一般的には△3二金→△5一金→△4一金という順番)させながら、 ころあいを見計らって仕掛けてきます。

この例では三間飛車側が先手番ですが、後手番の場合はこれより一手遅れ、苦しい戦いを強いられているようです。優秀な対策が待たれます。

参考文献