石田流の基礎知識 石田流本組みとは その2

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※この記事は、2008年に書いた記事に加筆修正を加えたものです。

石田流本組みまでの手順

その1の続きです。

石田流本組みまでの手順の一例を紹介します。

【第1図は6手目△6二銀まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・v銀 ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=6  △6二銀まで

第1図以下の指し手
▲7五歩  △8五歩
▲7六飛  (第2図)

【第2図は9手目△7六飛まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・v銀 ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 飛 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=9  △7六飛まで

上述のように、後手が8筋を詰めてこなかったおかげで▲7七角は不要となり、▲7五歩と突けます。

この後に△8五歩とされても、▲7六飛と上がれば飛車の横利きで△8六歩を受けることができます。

以下、囲いを急がず一直線に石田流本組みを目指したときの一例が下記の手順です。

第2図以下の指し手
      △6四歩
▲7七桂  △6三銀
▲9六歩  △9四歩
▲9七角  △4二玉
▲7八銀  △3二玉
▲6七銀  (第3図)

【第3図は19手目△6七銀まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v王v角 ・|二
| ・ ・v歩v銀v歩v歩 ・v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 飛 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 角 歩 桂 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=19  △6七銀まで

攻守に優れた布陣

角の利きは、7五の地点をサポートしつつ、6四・5三の地点への攻めをにらんでいます。

飛車の利きは、7五と6六の歩を捌けば縦横無尽。角の頭(9六の地点)をケアしてもいます。

また、振り飛車の陣形では珍しく左桂を跳ねているのも特徴的で、戦いが始まると▲6五(8五)桂~▲5三(7三)桂成とうまく捌ける可能性が高いといえます。

ただしこの順は、あくまでも参考です。こんなに早く石田流本組みを目指してしまっては、 後手の方がそこそこの将棋定跡通であれば棒金戦法にされ、石田流側は痛い目に会うでしょう。

【第4図は31手目▲5八金左まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・v金 ・v銀v角 ・|二
| ・ ・v歩v銀v歩v歩 ・v王 ・|三
|v歩v飛 ・v歩 ・ ・v歩v歩v歩|四
| ・v歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 飛 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六
| 角 歩 桂 銀 歩 歩 歩 歩 ・|七
| ・ ・ ・ ・ 金 ・ 銀 王 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=31  ▲5八金左まで

第3図から、後手が棒金を狙わず持久戦を目指してきた場合の一例が第4図。

もちろん一局ですが、ここまで綺麗に石田流本組みが組めればこの先気分よく戦えるのではないでしょうか。